センター周辺は新緑の季節、鳥のさえずりをききながらの散歩は格別です。
この季節はさまざまないきものが活動をはじめていますが、今朝の散歩葉はこんな出会いがありました。
これ何だかわかりますか?
これはオトシブミという昆虫のメスが、木の葉を噛み切りながら巻いて作った揺籃(ようらん)です。この中にはオトシブミの卵が入っているので、オトシブミの赤ちゃんのゆりかごのようなものなのです。
オトシブミとは、このように木の葉を巻いて揺籃をつくる性質をもったゾウムシの総称です。
オトシブミに見とれていましたが、気がつくと目の前で何かが動いています。
シマヘビです。どうやら日向ぼっこをしているところを驚かせてしまったようです。ごめんなさい。
帰り際に見つけたのがこれ、去年の名残かな?
これは透かし俵(すかしだわら)といって、クスサンという大型の蛾の繭です。
クスサンの蛹化前の幼虫が紡ぐ糸はテグス(天蚕糸)といわれ、釣り糸や縫合糸に使われていました。
新型コロナウイルスの影響で、人との接触を避けないといけない状況にありますが、初夏のこの時期は外の散歩が気持ちのよい季節です。気晴らしに身近な自然の中を散策してみてはいかがでしょうか。
【佐野】