熊野市にある木本高校定時制では、総合的な学習の時間を設けており、その最終回として、「スターウォッチング」授業が行われました。
日時:2011年2月21日 18:00〜19:45
場所:三重県立木本高等学校定時制
人数:生徒 先生 21人
担当:環境学習推進員 水谷雅寛

まず、教頭の坂田先生から、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」について紹介がありました。あの有名な曲は、実は定時制の生徒を励ますための曲だとのことで、今回の企画にピッタリだとのことで、いっしょに曲を聞きました。何気なく聞いていた曲でもそう考えると、歌詞などを深く考えるきっかけとなりました。
日本の宇宙開発のお話しをしました。世界的にも先進的な日本のロケット・人工衛星の技術についてお話しした後、人工衛星から撮った夜の地球の写真を見ていただきました。無駄な光が宇宙まで出てしまっており、そのために星が見にくくなっている「光害」の現状についてお話ししました。

「光害」によって、人間生活に悪影響が出ており、また動植物にもさまざまな影響を与えています。人間の都合によってなってしまった生態系への影響を知っていただき、どういったことができるのかを考えてみました。最近では、消費電力の少ない電気が増えているものの、無駄なところを照らし過ぎてしまっているところもあります。一人ひとりが少し考えて、人間や動植物に影響を与えず、そしてきれいな星空を守るために、気をつけていただきたいと思います。

そして、晴れていれば外に出て星を見ていただく予定でしたが、残念ながら雲が多く、移動式プラネタリウムの中で、本来なら見えていたはずだった夜空を見ていただきました。冬の星座についてみていただき、その中でも「すばる」や、北斗七星の「ミザール」と「アルコル」による二重星も探しました。ぜひ、実際の空で見てみて、どのように見えるか試していただきたいと思います。
熊野では、三重県の中でもまだ光害の影響が少ない地域です。市内から天の川も見えます。この星空が見える環境をいつまでも残すことで、ウミガメやホタルといった東紀州地域でも大切にされている生きものを守っていただきたいと思います。
【報告:水谷】
posted by 三重県環境学習情報センター at 17:43|
Comment(0)
|
活動報告